NISAとiDeCoどっちが手取りが多くなるの??【税金】

NISAとiDeCoってどっちがいいんですか??

「NISAとiDeCoってどっちがいいんですか??」よく聞かれます。今回は手取りの税金に注目してお話します。

結論、掛け金や運用商品が同じであればiDeCoの方が手取りが多くなる可能性が高いです。その点を説明していきます。

以下の図がiDeCoの説明です。(iDeCo公式サイトより引用 https://www.ideco-koushiki.jp/guide/

iDeCoの年金受取までの流れを説明した図。自分で拠出:自分で設定したかけ金額を拠出して積み立てていきます。自分で運用:自分で選んだ運用商品(定期預金、保険商品、投資信託)の毎月の掛け金を運用し、老後の資金を準備します。年金受け取り:受取額は、拠出した合計額や運用成績によって、一人ひとり異なります。
掛け金が積立期間を経て運用益と掛け金が増えていき、60歳になったところで老齢恐給付金を受け取る、というイメージ図。

iDeCoは掛け金を自分で設定し、自ら選んだ商品で運用を行います。資産運用の商品で投資信託を選ぶことも可能ですし、定期預金コースなど元本割れのない商品も選ぶことができます。

もし、運用商品を選んだ場合は運用益は非課税となります。この点はNISAと変わりませんね。

ではiDeCoとNISAは何が異なるのでしょうか?

iDeCoの圧倒的な強み

一番の大きなポイントは所得控除です。

所得控除とは所得額から一定の金額を差し引く制度のことを言います。具体的には所得税と住民税が関わってきます。

仮に会社員の方の場合で、30歳 年収500万円 iDeCo月1万円を積み立てるケースで考えてみます。

iDeCo 未加入の場合は 所得税 138,550円  住民税 241,050円 ですが

iDeCo 加入の場合は 所得税 126,550円  住民税 229,050円 となります。

つまり差額で24000円が節税になっているのです!!

これは経費を計上できない会社員にとってかなり大きいメリットと言えます。

ただし、デメリットもある。。

これはもうやるしかないね!NISAはこんなメリットないもんね!と考えた方。少しだけ冷静になって聞いてください。iDeCoにもデメリットはあるのです。それは60歳まで原則引き出せないこと。人によってはライフプランでお金が必要になることもあるでしょう。掛け金は慎重に考える方が良いと思います。(60歳以上の方が掛け金を積み立てる場合は5年間出せないなど、年齢によって制限があることもありますので、加入前に必ずご自身の場合はどうかをチェックするようにしてください。)

また掛け金にも会社員や自営業によって上限が異なります。以下iDeCoの掛け金についてです。

iDeCoの拠出限度額について:第1号被保険者である自営業者は月額6.8万円(国民年金基金または付加保険料の合算枠)、第2号被保険者である会社員・公務員の場合、会社に企業年金がない会社員は月額2.3万円、企業型DCに加入している会社員は月額2万円、DBと企業型DCに加入している会社員、DBのみに加入している会社員、公務員等はは月額1.2万円、第3号被保険者である専業主婦(夫)は月額2.3万円

まとめ

ここでお話ししたのは所得控除について着目しましたが、他にも特徴はたくさんあります。所得控除も年収によって額が異なります。詳しくは下記にURLをつけておきますので、そちらを確認の上、加入するかどうかは判断してください。

大切なことはNISAもiDeCoも目的を持って取り組むということです。60歳まで出せないというのも年金の積立で余裕資金であればデメリットと考えない人もいるでしょう。必ずライフプランを考えてから慎重に加入するようにしてくださいね。

参考サイト  iDeCo公式サイト https://www.ideco-koushiki.jp

       厚生労働省 iDeCo概要

               https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/kyoshutsu/ideco.html

       簡単税制シミュレーション

               https://www.ideco-koushiki.jp/simulation/

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この記事を書いた人

元銀行員。現ファイナンシャルプランナーです。
金融について思ったことを書いてます。

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