私、いくらまで借りれますか?
住宅ローンのついて、よく聞かれることがあります。どこの銀行が一番良いか?変動金利か固定金利か?物件が決まった後はこのお話がほとんどです。ですが、物件が決まる前に聞かれることは『年収の何倍くらいの物件にするのがいいかな』これが一番多いです。
近年は住宅の値段が高くなっています。塗料の値上げや木材の値上げ、トイレなどの設備の値上げなど全体的にコストがかかってきているためです。よって某格安住宅メーカーなどは業績が落ち込んでいます。コストを抑えて販売することで成り立っていた格安住宅メーカーが格安でできなくなったのです。
とにかく高くなった新築住宅
大手のハウスメーカーが業績を伸ばしてきていますが、とにかく高くなったというのが印象です。具体的には、兵庫県の市街地では大手注文住宅では8000万円以上の見積もりが上がることも少なくありません。先日のお客様からのご相談でも8000万円を超えていました。ペアローンを勧められたとのことです。
ペアローンについてどうなのかという議論もされていますが、今回は年収のいくらまで支払っても良いのかということです。ここで出てくる考え方は『返済比率』という考え方です。
返済比率を考える
これは「年間の返済額÷年収×100」という式で見ます。例えば年間の返済が10万円だとして年収(手取り)が400万円だったとすると120万円÷400万円×100=30%で返済比率は30%となります。この返済比率が銀行の審査に影響してくるというわけです。
では銀行はどれくらいの返済比率で貸しているのかというと25%~35%程度が目安といえます。お子様の扶養の数や、自営業か会社員かどうかによっても変化してくるので一概にはいえませんが、あくまで目安です。ただ本当にこの数字であれば払えるのかというのは別です。
自身のライフイベントを把握する
人によって支出は異なりますし、ライフイベントで使うお金も異なります。お子様の進路によっても大きく変化するでしょう。なので、自分は返済比率どのくらいなら耐えられるのかなと一度だけでいいので調べてみましょう。どうするか。3ヶ月だけで構いませんので、家計簿をつけましょう。3ヶ月分つけてみるとお金の入りと出が概ね分かってきます。全くお金を使っていなくて、かつ家に重きを置いているのであれば、返済比率が40%程度でも構いません。逆にお金を色々なものに使っているのであれば返済比率は20%程度にしておくのが無難です。
住宅ローンを組む前に考える大切なこと
この仕事をしていて思うことは、良い自宅を持っている人、いい車を持っている人が必ずしも裕福であるというわけではないということです。家と車にすごくお金をかけているのに貯金が世帯で10万円しかないという人に出会ったこともあります。(非常に極端な例ですが。。)人生の価値基準は自分や家族で決めておくのが一番です。誰と比べる必要もありません。まずは『自分のお金を何に使えば幸せか』を考えるところから始めましょう。
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